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労務安全について


リスクアセスメントで安全はこう変わる

労働安全衛生法が平成18年に改正されて、今はどこを向いても「リスク・リスク」の声が聞こえます。リスクアセスメントが実施されたのは意外にも、職長レベルからでした。これは厚生労働省の指導が、職長から始めよとのことなので普段とは違った、言ってみれば下からリスクアセスメントは始まったのです。これは実際、現場に混乱を招きました。管理サイドは、まだ教育を受けていない状態があったからです。やがて統括管理の講習にもリスクアセスメントが導入され、今年からは店社スタッフの講習にも導入されました。見積もり・評価の仕方も○△×方式があったり、123などの数字方式があったりと混乱しているかもしれません。しかし、どの方法を 採用しても危険度(優先度)が変わるわけではありません。だんだんと馴染んでいただくしかありません。

昭和57年に建設作業所に「安全施工サイクル活動」が導入されました。そのとき、危険予知活動も行なわれるようになりました。当時、危険予知活動はKYトレーナーの指導のもと、かなり真剣に危険予知をそれぞれが行なっておりましたが、年を重ねるに従いだんだんと予知がいい加減になり、本来の危険予知活動を行っているとは言えない集団が増加してきました。今回のリスクアセスメントは、従来の危険予知をより一層、客観的に危険を見積もり、その危険を低減しようとしています。リスクアセスメントの効用は次のとおりです。

①危険の洗い出しにより、何が、どこが危険なのかが明らかになります。
②明らかになった危険に対し、どの危険から低減すればよいか予防措置の順番が決定できます。
③作業所の危険にたいして、管理者・作業員が共通した認識を持つことで、より具体的な安全作業の方法を決定できます。
④安全管理・技術の共有化が図れます。
⑤危険を予測し、見積もり・評価することはお互いのコミュニケーションを活発化し、風通しのよい作業所になります。

参加意識を持って、思ったことはどんどん意見として発表させてく ださい。リスクアセスメントは全員に平等な安全の手法です。

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