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労務安全について
集団で行う活動
日本には五節句と呼ばれる五つの習慣があります。七草粥で知られる1月7日はすでに過ぎました。3月3日は桃の節句です。多くの風習は中国からやってきましたが、3月3日もその一つです。古代中国では3月の最初の「巳」の日を悪い日と考えて、不浄を除くため川の水でお祓いをしていました。水のお祓いは日本では今でも神社などで行なっていますが、人形(ひとがた)に名前を書いて息を吹き込み川に流したりして、邪気を祓う習慣もありました。この二つの国の習慣が一つになったのが雛祭りといわれています。今でこそ立派なお雛様ですが昔は簡単なものであったそうです。地方では流し雛といって邪気を雛に移して川に流しています。桃の節句と呼ばれ始めたのは季節からもきたのでしょうが、桃には邪気を祓う魔除けの効能があると信じられていたからだそうです。
さて、このシリーズが皆さんの目に留まるのは丁度お彼岸のころかと思います。日本は多くの宗教が存在する国ですが昔からの習慣・風習はどうしても神道や仏教に由来するものが多くあります。お彼岸は仏教信仰からきたものだということは御存知のとおりですが、では何故春分の日、秋分の日をお彼岸としたのかを知っていますか?
仏教思想のなかに「西方浄土」とよばれる考え方があり、極楽は西方にあると信じられてきました。春分の日・秋分の日は太陽が真東から昇り真西に沈む日です。真西に太陽が沈む日に極楽往生を願ったのが彼岸会(ひがんえ)の始まりとの説が有力です。また一方では、仏教は極端を嫌い「中道」を重んじるところから、暑からず寒からずのこの時期を彼岸会としたともいわれています。この時期にお墓参りなどに代表される善いことをして感謝の気持ちを表す行事として全国に定着しています。
暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、今年は異常気象でどんなお彼岸となりますやら。
作業所はひとつの集団です。集団結合度と表現される集団の絆の強さ(7~8人がベストの集団)が作業にも安全にも大きく寄与しています。しかし、集団の規模が大きくなると集団活動の参加の動機が弱くなります。参加意欲が低くなるにつれ、職人さん同士のあつれきや、安全活動・作業所でのルールを守る意識も下がってきます。小集団活動はその危険を防止するため、個々の職種グループごとに集団結合度を期待し、考え出された意味ある活動です。グループでの決めたことは必ず実行してください。自分はグループ(集団)の一員であることを意識して積極的に発言し行動してください。
職長さんは、作業員の方たちにKY(危険予知)での発表を交代でさせるなど参加意識を高める工夫をしてください。仲間のいのちは仲間が守るを合言葉として!
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