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労務安全について
梅雨を楽しむ
今年の梅雨は長期予報では短いそうですが、そうなると夏の水不足が今から心配されます。多くの人にとって、毎日ジメジメと降る雨の日は気持ちを滅入らせる季節です。芥川龍之介が命を絶った日もそんな日であったようです。 日本語はひとつの漢字を幾通りにも読むため、時に本当の読み方を忘れたりします。また後に続く文字でも読み方が変わって混乱します。日本人でさえそうなのですから、外国人にとって日本語はとても難しい言語なのは無理のないところです。入梅(つゆいり)とはなかなか読まないでしょう?普段は梅雨入りと表現している人が多いと思います。さて、梅雨という言葉が使われだしたのは江戸時代とされています。梅雨という言葉が中国から伝わったときにはmeiyuと発音され、なんと「カビの雨」の意味でした。発音による混乱はここに生じました。meiという発音には梅という字が存在したのです。
古来、日本人は自然の営みを「風情」として自分たちの生活の一部として取り入れる名人でした。その名人にとって旧暦5月の雨が「カビの雨」ではあんまりではありませんか?発音の同一に合わせて「梅雨(ばいう)」と書き表したと考えられます。先人がこのように工夫してくれたおかげで、私たちはきれいな言葉として使っていることが出来ます。これから嫌でもmeiyuと付き合ってゆかねばなりません。雨に咲く紫陽花を眺めたり、傘を新調しての散策も良いし、夏の草木に捲くために楽しんで雨水を貯めたり(天水尊と言うのだそうです。)、うっとうしい雨の季節をそれなりに愛でて、少しでも楽しい気分で過ごしていきましょう。
安全週間
今年も安全週間の時期となりました。昭和3年から始まり戦争中も途絶えることなく、今年で82回をむかえます。安全週間も数を重ねるごとに段々と安全の重要性が浸透して労働災害は大きく減少してきました。しかし毎年多くの人命が失われ、家族に深い悲しみを与えていることも事実です。災害のないのが当たり前(元気で仕事に行ったら元気に帰ってくる)なのは理解していても、仕事を早く進めようと、ついルール無視や手順の省略をして、災害の当事者となっています。
人は、そうでなくてもミスをするものです。この機会に会社や作業所で安全の集会が開催されますので積極的に参加してください。その中であらためて災害に遭わないために気をつけることを学んでください。
定着させよう「安全文化」つみ取ろう職場の危険今年の全国安全週間のスローガンです。働く仲間と一緒に考えて仕事の危険性や有害性が何処に隠れているかを探し出し、安全な方法を取り入れて、働く場所や、作業を安全なものとしてください。
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