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労務安全について
大いなるものが過ぎ行く野分けかな・・虚子
秋に吹く疾風が草木を分けるようなさまを野分けといいますが、大いなる野分けとは台風を意味するとのこと。今年も日本各地に台風被害がもたらされました。私たちが台風と呼んでいるのは、北太平洋上で発生した熱帯性低気圧のことだとは良く知られています。中心の最大風速が17メートルを超えると台風として記録されます。大西洋上で発生し、アメリカを襲うものは「ハリケーン」、インド洋上で発生するものを「サイクロン」と発生場所によって名前が変わるのは何故なのでしょうか?
秋雨前線が遠ざかると、代わって移動性高気圧が張り出し気持ちのよい爽やかな秋日和となります。天気の速度(高気圧・低気圧の移動速度)はおおむね1日に1000キロメートル、時速換算で約40キロメートルぐらいです。高く晴れた空に長く伸びた飛行機雲。いかにも上天気を思わせますが、この飛行機雲がなかなか消えずに残っているときは、お天気は下り坂。その理由は、消えないのは上空に湿った空気(水蒸気の多い状態)が入り込んでいて、飛行機雲の拡散を邪魔しているからです。ぼつぼつ紅葉の季節。行楽の前に空を仰いで天気を占ってみてはいかがでしょうか?
段取り八分
普段なにげなく使っている「段取り八分」仕事の順序や方法を定めることとして、みなさん知っていますね?この言葉はどうやら芝居の世界からきたようです。芝居の筋の運びや組み立てを「段取り」と言っていました。
段取りの重要性は、その仕事をどんなやり方で・何を使って・どのようにするのかを決めていくわけですが、私たち現場は一人ではなく大勢が一緒にその仕事をするのですから、目標も含まれなければなりません。全員が仕事を「どのように、いつまでに」を共通して認識してこそ段取りが出来たといえます。単に材料の手配や、人の手配だけでは段取りが出来たとは言わないでください。シッカリとした段取りは安全だけでなく、仕事の進みも良いはずです。人に任せっぱなしにしないで、一人一人が仕事の一員との気持ちから段取りに加わってください。そうすることによって、みなさんの仕事は格段に流れがスムースになり、焦りのミスや後戻り作業から開放されます。安全ミーティングは、その日の作業をどのように行うかを決定する、重要な共通認識の場所です。
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