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労務安全について


東風吹かば・・・

1月も半ばを過ぎてお正月気分も取れる頃になると受験のシーズンです。「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花、あるじなしとて春な忘れそ」の和歌で有名な菅原道真。
彼を祭った天満宮は合格祈願の受験生で今年も混雑していることでしょう。菅原道真の家系は代々学問の家として、道真自身も学問をもって朝廷に仕えていましたが、だんだんと政治の世界にも影響力を振るった結果、藤原時平の讒訴(ざんそ)にあい、九州の大宰府に左遷をさせられました。2年後、恨みを呑んで大宰府の地で亡くなり、遺骸を乗せ牛車で運ぶ途中、牛が動かなくなった場所を墓として、後に大宰府天満宮としたことは知られています。さて、道真の死後、彼の政敵であった藤原時平はわずか39歳で病死。その後も道真を追いやった醍醐天皇家(時平と姻戚)に災厄が続き、前号でも書きましたが、清涼殿で会議のさなか落雷があり多数の死傷者が出るにいたって、一連の出来事は道真の怨霊のなせること、祟り(たたり)よと、朝廷は恐れました。死後30年たって正一位太政大臣を追贈したところをみると、よほど怖かったのでしょうね。
以前から怨霊を神としてあがめることにより、災いから逃れようとの怨霊信仰があり、道真は雷神(天神)として神格化され、天満宮に祭られるようになりましたが、もともと学問の人として知られていたところから、いまでは恐ろしい雷神ではなく学問の神様として信仰を集めています。東風吹かばの「梅」ですが、道真が大宰府に流されたとき、京の都から道真の屋敷に一夜にして梅の花が飛んだ「飛梅」の伝説によるものです。ですから、あちこちの天満宮には必ず梅の木が植えられています。ちなみに東風とは、立春以降の風のことで必ずしも東から吹くとは限りません。

朝礼について

作業所で朝礼を行なわないのは珍しいくらいになっています。その朝礼に自分自身、積極的に参加しているかを考えてみましょう。面倒だと思ったりしていませんか?朝礼が長いと仕事が遅れると思っていませんか?
朝礼は皆さんが、これからする仕事で災害に遭わないために行なっているものです。理屈はわかっていても、そのように感じている人は多いのも事実です。安全は「やらされるもの」ではなく「自ら行なってゆく」ことに意味があり、結果が無災害として残るものです。朝礼はその日の最初の安全の活動。ぜひ自分の意思で参加してください。

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